理事長所信

〜 はじめに 〜

 You only live once 私の好きな言葉である。二度とない生命をこの世に受けた。快くこれを受け入れ、精一杯、完全燃焼して、生きた甲斐があるよう、充実した人生を送ろうという意味である。人生一度きり。授かった命の一日、一瞬を誠実に生きることにより、はじめてその生きる喜びを味わえるのではないだろうか。
 2011年、私は青年会議所に飛び込んだ。表裏のない真っ直ぐな気持ちで、常に青年の気概をもって行動する多くの先輩に出会った。憧れる先輩の背中を追いながら、その先に何かがあると信じ、ともに泣き笑いながら過ごしたこれまでの日々は、私に多くのことを教えてくれた。見るもの感じるものはどれも新しく、すべてがまぶしく見え新鮮な出来事ばかりだった。
 刈谷青年会議所設立以来58年続いてきた運動は、一年ごとに新しい英知をそそぎ、創始の志を継承しながら創造の精神を掲げ、常に時代の先端で可能性を切り拓いてきた。このバトンを受け取った瞬間、先輩諸兄の偉大さに改めて敬意を感じると共に、全力疾走で今を走り抜け、未来へつなげると心から誓うと決意した。大変なことはたくさんある。しかしこの大変なことを乗り越えれば、大きく変われる、大きく成長できる。これも先輩が教えてくれた。20歳から40歳という人生で一番輝くこの時期に我々は、青年会議所を選んだ。この尊い決断を自信にし、活きる時間にすることで明るい豊かな社会につながると確信して。チャレンジせず後悔するよりも、チャレンジし新しい景色を見て経験値を得ることで大きく変われるそんな一年にしていただきたい。一度きりの人生、ドラマティックにいこうではないか。

〜 スポーツから始まるまちづくり 〜

 昨年は平昌冬季オリンピック、FIFAワールドカップロシア大会が行われ日本国民も大いに盛り上がり多くの方が感動されたのではないか。また、2020年には東京オリンピックもありインフラ整備など目まぐるしく進んでいる。そして本年、ラグビーワールドカップ2019は日本で開催され、キャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」と期待が高まり注目を集めている。また、刈谷市はシーホース三河をはじめ、12のチームがホームタウンパートナーとして活躍しているスポーツのまちでもある。なにより、老若男女誰でもスポーツに楽しみを求め、健康づくりや社交の場としてスポーツを行うことが広く普及し実践されている。子供たちのがむしゃらにプレーする姿を見ると教育にも大きく活かされていることを感じる。
 スポーツでも団体戦、個人戦とさまざまあるが、私が共通して思うことはお互いが真剣にプレーする姿は見ている人を魅了し歓喜、感動を与える。それは勝敗だけが関係するのでは無く、目標に向けて日々の努力、それまでの過程が物語っているからだ。また、プレイヤーは仲間とコミュニケーションをとり、勝利に向かって信じてプレーする。一人ではできないことも双方向での信頼と連携を強固なものにすることが個の成長につながり、互いの結束を高めていく。また、健康の保持増進やレクリエーションを目的として、いつでも、誰でも、どこでも気軽に参加することで交流の輪が広がるのである。
 その結果として、勝負することで自己を高めて成長すると共に強固なチームワークとなり、より多くのチカラを発揮することができる。その先には強いつながりをもった、かけがえのない友情が育まれ、毎日の充実や生きがいに結びつくのである。「One for all, All for one」一人はみんなのために、みんなは一人のために、同じ目的をもって共に活動しよう。

〜 未来の刈谷の協創 60周年に向けて 〜

 我々は2015年より、協創〜アクティブシチズンによる活力溢れるまちを目指して〜 をテーマとして、刈谷の明るい豊かな未来のために情熱をもって率先垂範し、地域社会と の連携を強め、「自立」と「共助」が調和する、誇れるまち「刈谷」を協創してきた。本年で一度区切りをつけ、60周年以降、現代に即した事業を展開していかなければならない。
 30歳を中心に開催されている継続事業は本年で5回目を迎え、地域の皆様が刈谷のまちを誇りに思える様な運動が展開された。地域企業をはじめ、刈谷市に関わる30歳のすべてにアプローチし、多くの方に参加してもらい、「三十にして立つ」而立のスタート地点として共に事業を構築していこう。また、刈谷青年会議所として主管するのは本年で最後になり、他の組織にスムーズに継承していくよう進めていかなければならない。そして この5年で培った学びを60周年以降へとつながる運動指針制定のチカラとして、未来への懸け橋となるよう歩みを進めよう。
 多くの30歳に気づき、学び、元気を与え意志が変われば行動が変わり、新たな門出を迎え、協創することで地域の人々に伝播し深く根差したまちづくり運動が展開される。そして次代へとつながる事業となる準備を進めていき、60周年から始まる躍動的な運動へと開花させよう。「Vision is the art of seeing things invisible」ビジョンとは、見えないものを見る技術だ。共に未来のビジョンを描こう。

〜 地域を輝かせる組織であるために 〜

 我々の運動が価値をもって展開され、地域にとってなくてはならない信頼される青年の団体であるためには、全てにおいて刈谷青年会議所の発展につながる運営をしていかなければならない。メンバーが同じ目的に向かい切磋琢磨し、協力し合うことでガバナンスを強化し連携のとれたよりよい団体へとなる。また、近隣の団体の活動を知り議論を交わし 交流を図れば地域間の関係を強化し相互理解が深まり、確かな立ち位置をしっかりと描けば、未来を見据える頼もしい組織となる。
 メンバーの交流は、青年会議所活動において、目的の一つでもあり、大きな魅力の一つである。心を一つに団結しメンバーがチカラを合わせることで、より大きなチカラに変わる。そして、直接、青年会議所に縁の無かった人達にも応援してもらっている。この応援が無かったら我々は活動ができない。青年会議所運動を通じて、感謝を伝えると共に一緒になって運動を展開しよう。そして、さらに共感を得ることで今まで以上に後押しを継続してもらおう。また、異なる環境における豊かな活動を共有し地域の活性化をさせることで、特色ある新たな地域づくりが可能となるのだ。
 応援してくれている人達を魅了するためにもプライドをもって活動しよう。そんな一人ひとりが集結すれば煌々と光を放ち、地域を輝かせると確信している。「Stay hungry. Stay foolish」ハングリーであれ。愚か者であれ。未来を見据える頼もしい組織を作り上げよう。

〜 世界に視野をむけたインターナショナルな教育 〜

 現在の日本の教育は、語学力など含め、世界各国の教育レベルより大幅に遅れているとも言われている。今までは知識の量があれば対応できていたが、技能、思考力を養い、これからの時代に必要なチカラを身に付けなくてはならない。次世代を担っていく子供たちは、私たちが子供だった頃よりも遥かに進化したテクノロジーのもとで教育を受けている。親世代が子供と一緒に知識を付け、資質能力を高めなければ子供の成長を半減させてしまう恐れがある。
 変化の激しい時代にあって、子どもたちに自ら学び、考えるチカラや豊かな人間性などの「生きるチカラ」を育成するコンピテンシーを考えた教育が必要とされる。また、幼少期から世界に視野を広げることで、他国文化、語学にも興味をもってもらうことが肝心だ。私たち親世代は子供のことを理解し広く豊かな教養、そしてこれらを基盤とした実践的指導力を身に着け、子供と共に学び未来への可能性を広げるきっかけを創造しなければならない。
 子供の吸収力はとても高く素晴らしい能力である。自ら課題を見つけ、解決できる行動のチカラを付けることで扉は開かれ、未来に必ず活躍できるステージが待っているはずだ。そして私たちが共に学ぶことで子供たちをサポートし、成長するスピードを加速させよう。「If you keep on believing, the dreams that you wish will come true」信じていれば、夢は叶う。共に子供たちの夢をカタチにしようではないか。

〜 グローバルリーダーの育成 〜

 経済のグローバル化により世界各国から多くのリーダーが誕生している。ビジネスリーダーとして活躍できる人材のことだ。日本においては国際経験や語学力、マネジメント力不足など育成に遅れているのは目に見えている。また、青年経済人として問われている、自己管理能力のコントロールが目標や目的意識を保つことや健康を維持することも重要視されている。2010年から姉妹JCとして友情を育ててきた獅子山青年商會とは友好10年目を迎えるにあたり、このつながりのチャンスを活かし我々もグローバルな世界に視線を上げていかなければならない。
 我々の目的、熱意そしてビジョンをもった行動は、周囲にも影響を与える。意識開発こそが新のリーダーの必須項目である。そのためには、背伸びをしてでも世界に目を向け、自身に足りない所を見つけ、変革すれば大きな飛躍につながるのは間違いない。また、自身のスキルを高めるためには心身を鍛えると共に身だしなみにも気を使い、誇れるリーダーとなる必要がある。そして、香港の親友、獅子山青年商會との交流を通じて、青年経済人としてコミュニケーション力を高め新たなステージにチャレンジするステップアップの機会を提供するのだ。
 世界から見た自分には、無限の可能性がそこにはある。自身のリーダー像をよりリアルにイメージすることで成長につながり、多くの人々を巻き込むチカラに変わる。単に他者を導くだけでなく、自分自身について、そして自分の強みや方向性を知ることで自信へと変わる。「A leader is a dealer in hope」リーダーとは希望を配る人のことだ。共に先駆けていこう。

〜 共に活動しよう我々の同志よ 〜

 我々は決して先送りできない未曾有の会員減少の問題を抱えている。このような状態の今、メンバー一人ひとりが真摯に向き合い拡大を進めていかなければならない。そして、青年会議所の可能性を候補者に伝えることが必須である。さまざまな団体が各地にある中、人の価値観を根底から変えられるのは、青年会議所しかなく、我々JAYCEEなのだ。「修練」「奉仕」「友情」青年会議所の根幹となる言葉だ。「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」青年会議所活動を通じなければ得ることができない。会員拡大とは その始まりの第一歩なのだ。
 どうやったらメンバーが増えるのかと一時間考えるよりも、一時間でより多くの人と会うことで会員拡大につながる。自らの靴底を減らし、候補者にJAYCEEを見てもらうのだ。そして、候補者のどんなニーズにも答えられる組織で無ければ、人の心をつかむことはできない。候補者と真剣に向き合う必要がそこにはある。しかし入会させるだけでは拡大とは言えず、それはただの勧誘になり、一人前に成長させてこそ拡大と言えるのだ。 行動に移すことが大事で、それこそが会員拡大の特効薬なのだ。
 増と強が会員拡大には必要になる。1人では愚痴、10人集まれば声、100人集まればチカラになる。同志が増えると地域を動かす原動力になり、そのチカラが強ければまちはさらに発展させるだろう。メンバーの熱い、強い想いが同志を奮い立たせる。「It always seems impossible until it’s done」何事も成功するまでは不可能に思えるものである。共に会員拡大をしよう。

コミュニティの数が地域の宝へ

 個人間の情報発信が可視化されやすくなったことにより、ソーシャルメディアが発展し、入手できる情報のスピードは加速しながらリアリティも増している。昨年、発足した カリヤラバーズもその一つで現在は3000人に迫る勢いのコミュニティツールとして刈谷市を中心に多くの方の情報元となっている。また、刈谷青年会議所内でも、委員会や同好会など年齢に関係なく集う、これも一つのコミュニティと言えるだろう。しかし、青年会議所から地域へ、またその逆のパターンのコミュニティの数は十分ではない。双方のコミュニティが色々な場所でつながり発信していくことで産声をあげ、チカラとなってまちの発展につながると信じている。
 物事の情報はリアルタイムに発信するからこそ価値があり、人々に共感やサプライズを与える。しかし、その効果は数分、数秒遅れただけで大きく変わってしまう。この情報の価値を高めながら刈谷青年会議所の魅力を発信していかなければならない。また、地域とのコミュニティを創出することで情報を受け取るだけでなく、参加してもらいタイアップしていこう。そして、刈谷青年会議所内にも枠にとらわれない家族を交えたコミュニティを協同しファンを増やすことで、新たな視点からも発信をすることができるのである。
 地域の人々と近い距離でいることで声が届き、興味をもってもらい参加してもらう。そこには地域を想う人と人との信頼により結ばれたつながりが必要である。その物語を活かして人と地域、地域と地域をつなげていこう。「Let's make treasure together」一緒に地域の宝を作ろう。

  

結び 誇れる刈谷へ

 このまちで生まれ、このまちで育ち、このまちに住み、毎日どこかで関わりをもっている。切っても切れないこのまちとのつながりを誇りに変え、万感の思いで力強く歩みを進めよう。
 青年会議所は学び舎である。失敗はイヤというほどしたほうがいい。多くを経験することで骨身に沁みる。判断力、分別ができてくる。これが成長の正体だ。青年会議所の運動の王道を歩もう。我々がいきいきと活動することで自然と地域の方々が興味をもち、自然と仲間の輪は広がり、自然と感動的な運動につながる。そんな刈谷青年会議所にしよう。希望に満ちたKARIYAのまちへ。