理事長所信

Be Positive! 
〜笑顔が溢れる刈谷を目指して〜

〜 はじめに 〜

 私の好きな言葉に「事実は一つ、解釈は無数」という言葉がある。
 私たちは、物事や出来事に対して、自身の解釈で判断し思い込みの中で生きている。その思い込みとは、正しいか誤りかではなく、多くは無意識に判断していることである。多くのトラブルや人間関係の摩擦は、事実ではなく解釈の差異によって生まれている。物事には、プラスの側面とマイナスの側面があり、どちらに意識を向けるかは私たちが選択することができる。そして、選択したものによって、感情が変わり、行動が変わり、結果が変わっていく。人生は選択の連続であり、ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授によると、私たちは1日に最大で3万5,000回の決断を下している。自分自身の考え方ひとつで、物事をプラスに転換しポジティブ思考を習慣化することで、素晴らしい人生が待っていると信じている。
 時代が大きく変化していく中で、変わりゆく社会と同様に青年会議所の在り方も変革していかなければならない。私たち青年会議所が追い求めている「明るい豊かな社会の実現」は、どの時代も揺るぎない。私たちは、この刈谷のまちから新しい時代を創造し、私たちが描く未来こそが、まちの発展に貢献し、希望する誰もが活躍できる、そして活躍したくなる組織を実現していこう。
 これまでの歴史を紡いでこられた先輩諸兄はじめ多くの皆様に感謝し、62年間の伝統を受け継ぎながら、変化と挑戦を恐れることなく、次代への運動を展開していきたい。

~ 会員拡大委員会 ~

 40歳で卒業というルールの中で、持続可能な組織のためには、二つの要素が必要である。一つ目は、会員の責務である会員拡大である。企業経営には、「ゴーイングコンサーン」という言葉がある。これは、「継続企業の前提」とも呼ばれ、企業が将来にわたり存続し、事業を継続していくという前提のことをいう。法人格をもつ(一社)刈谷青年会議所も同様であり、継続的な事業遂行のために人材こそ最大の財産である。その人材の確保こそ会員拡大であり、その結果が運動の拡大、組織の発展へと繋がっていく。
 二つ目は、会員の資質向上である。市⺠から信頼される団体となるためには、会員が自己の教養に努め、青年経済人として、立ち振る舞いなどの資質を向上しなければならない。会員一人ひとりが、(一社)刈谷青年会議所のプライドをもち、これから出会う入会候補者や地域に対して、自身がブランディングとなる自覚を持たなければならない。組織は、個の集合体であり、個を育てることは組織の未来に繋がっていく。多くの魅力あふれる会員と共に、刈谷のまちの未来を担う活気あふれるLOMの創造を目指し、全会員で拡大活動をしていこう。

~ スポーツ交流委員会 ~

 スポーツは、地域、学校、社会、家族、仲間と共に、一人でも、ハンディキャップを抱えた方も、健康づくりや社交の場として、また、見る側としても人々を魅了し感動を与えるなど多くの側面を有している。日本の行政機関としてもスポーツ庁の設置を皮切りに、東京オリンピックの開催など、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を取り組む活動を行っている。また、刈谷は、シーホース三河やFC刈谷をはじめ13のチームがホームタウンパートナーとして活躍しているスポーツのまちでもある。
 健康でさえあれば、どんな困難にも立ち向かえる。私たち青年経済人として最大限のベネフィットをもたらすために、健康意識の向上を高めていかなければならない。また、勝敗に関わらず相手を称えることができる「グッドルーザーの精神」を養い、働き方やライフスタイルが多様化する社会の中で、スポーツを通じて会員同士の交流の機会を増やし、相互理解の関係を構築していこう。
 また、私たちは多くのコミュニティの中で生きている。この青年会議所の中だけでも、LOM、委員会、同期、スポーツ同好会、出向先など多くのコミュニティが存在し、各々が居場所を見つけ自分の存在価値を無意識に見出している。会員同士のコミュニティの機会を創出することも大切なのではないか。
 スポーツを通じて、地域や会員の交流を深めていくことで、新たな連携を促進し、この地域と組織に誇りと愛着を感じ、一体感や活力の醸成に繋げていきたい。

~ 青少年育成委員会 ~

 子どもたちに輝いてほしい。子どもたちにかけがえのない経験をしてほしい。子どもたちに自信をもってほしい。
 2022年4月に総務省より発表された人口推計によれば、日本の総人口は約1億2,550万人であり、前年比64万4,000人減となり、減少幅は過去最大となった。出生率も1.34%と5年連続減少となっている。刈谷のまちに焦点を当てると1.5%と、全国的に比べると高い水準ではあるが、少子化は進んでいる状況にある。それゆえに、親同士のコミュニティの希薄化や子どもたちの挑戦する機会の減少が課題となっている。いつの時代も、子どもたちは、地域の宝であり、地域の未来である。
 親は、子どもにとって人生で最初に出会う最も影響力のある存在であり、親の関わり方は、子どもの今後の人生に決定的な影響を与える。私たち親世代が、我が子のためだけではなく、全ての子どもの未来のために、親であることをもっともっと学ぶ必要があるのではないか。
 子どもの感受性の豊かさ、吸収力はとても高く素晴らしい。この時期だからこそ、少しでも多くの成功体験をしてもらいたい。その成功体験が、少しずつ心の中に残り自信となり、次の行動へのエネルギーになっていく。私たち親世代や周りの大人が成功体験を仕掛け、子どもたちの背中をおしてあげよう。

~ LOM 関係委員会 ~

 情報発信が簡素化した現在、情報を入手するスピードは加速している。多くの情報媒体がある中で、いかに有益な情報を素早く手に入れることが、様々な場面においての意思決定に有効であり、それは国や企業経営においても競争優位性を担保できる。そして、その意思決定をした情報を、さらに発信していくことがブランディングである。
 多くの情報発信ツールがある中で、私たちの運動を誰に何を伝えたいのかを明確にし、受け手に即した広報ツールを選定しスピード感をもって情報発信を行っていく。「みんなで刈谷のうたを育てよう」というコンセプトにて始動した、刈谷市制施行70周年、(一社)刈谷青年会議所設立60周年のカリソンプロジェクトも、もっと市⺠への認知度を高めるのもブランディングに繋がるのではないか。少しでも多くの方に私たちの運動を認知していただくことで、青年会議所の魅力を伝えていこう。
 多様化する社会の中で、現代に即したニーズに舵を切る勇気をもち、ニューノーマルな時代に先駆けて組織運営も変革をしなければならない。青年会議所の組織運営においても、Web会議や資料の電子化など新しい会議の形を実践することで、運営手法を見直すきっかけとなっている。こうした新しい技術をさらに活用し、会議や会計の手法等を議論し、効率的かつ効果的な運動発信に繋げていかなければならない。柔軟な組織運営のためには、組織内コミュニケーションツールを強化し、会員同士の情報交換の円滑化を図り、会員同士が率直な意見を取り交わすことができる環境をつくっていく。

~ 総活躍推進委員会 ~

 刈谷のまちにおいて、性別や年齢にとらわれることなく、すべての人が活躍する未来を描かなければならない。また、持続可能な組織となるために、誰もが参画しやすい環境を創出できるよう、ダイバーシティ・マネジメントの意識を向上することが重要である。
 男女雇用機会均等法、日本女性会議などの男女共同参画社会の政策、近年ではSDGs5番のジェンダー平等を実現しようなど、いつの時代も女性の社会進出が取り上げられている。日本全体においても、ジェンダーギャップ指数は世界の146ヶ国中116位と、先進国中最下位であり、「女性の活躍」は重要な課題である。しかし、2022年7月に行われた参議院議員選挙では、全当選者125人中35人が女性であり、国会議員全体の女性割合は15.4%と過去最高となっている。青年会議所においては、会員減少は例年問題視されているが、女性比率はJCI日本では8.9%、このJCI刈谷では9.5%と年々上昇傾向にはある。経済成長の観点からも、女性をはじめ誰もがありのままで仕事や家庭の環境を創出し、JCI日本が展開している「ベビーファースト運動」に参画するなど、男性の育児参画を推進し、誰もが活躍し輝ける未来をつくっていこう。
 青年会議所活動は、多くの時間を有する。もちろん、全力でJCに取り組まなければならないときもある。「明るい豊かな社会の実現」や自己成長への投資としては、まだまだ足りないかもしれない。私たちは、青年経済人として社業や家族との時間も必要であり、JCのオンとオフを使い分けて、すべてを有意義な時間としたい。近年、希薄化している会員の家族間交流も大切なのではないか。優先順位を明確にし、調和のとれた青年会議所活動を目指して、会員のワークライフバランスを実現させよう。

~ 出向のすすめ ~

 青年会議所には、日本全国、グローバルに仲間がいる。そのネットワークを活かして、愛知ブロック協議会、東海地区協議会、日本青年会議所へとその活動の広がりは無限の可能性を秘めている。愛知ブロック協議会においても、6エリア33の LOM があり、それぞれの 歴史と文化が形成されている。他の文化に触れることは、新しい気付きや価値観が生まれ、自身を振り返るきっかけとなり視野を広げることができる。
 積極的に出向することで、普段では決して出会うことのない貴重な出会いとかけがえのない体験をし、人脈を広げ、学びの機会を得ることを勧めていきたい。

~ おわりに ~

 私たち青年会議所が追い求めている「明るい豊かな社会の実現」は、尊く素晴らしい活動であると強く信じている。その尊く素晴らしい活動も、健康的で人間らしい取り組みでなければならない。

「あなたにとって一番大切なものは何ですか」

JC、家族、社業など、何を思い浮かべただろうか。
答えは皆それぞれであり、正解も皆それぞれだろう。1日は24時間。1年は365日。あらゆる資源の中で、時間はすべての人に平等である。私たちは、この限られた時間の中で生きている。だからこそ、JC、家族、社業と限られた時間の中ですべてに全力で取り組んでほしい。
人生一度きり。共に全力で挑戦し、共に全力で楽しもう。

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