理事長所信

努力は成功を保証しないが、努力は成長を保証する
~成長を実感できる 社会を目指して~

〜 はじめに 〜

 この度、(一社)刈谷青年会議所第61代理事長を 拝命させていただくにあたり、これまでのまちのために運動展開をしていただいた先輩諸兄の皆様に、最大の敬意を表すると共に、全力でこの1年間を駆け抜けてまいります。
 日本における青年会議所は、1948年の夏、祖国復興を願う一人の青年の強い情熱が生み出した組織です。戦後間もない時代背景から、まちの復興や経済の立て直し、さらには自らの生活に至るまで、抱える問題は今よりも目に見えて山積していました。
 翻って現在はどうでしょう。多くの人が衣食住に困る事はなく、不自由の無い暮らしを送っています。
 しかし社会の課題が無くなったわけではありません。暮らしは便利になり、技術も発達しましたが、そこに人が住み 暮らす以上、課題の種類は変わる 事 はあってもまちの 課題 は無くなる 事 は無いのです 。
 今も昔も(一社)刈谷 青年会議所は社会課題を捉え、目的を設定し、まちのために60年間運動を展開してまいりました 。その運動の背景にあったのは、紛れもなく、この刈谷を良くしたいという想いでしたが、 運動を展開する我々青年は、 社会の中ではまだまだ発展途上の人材であるが故に、目的達成ができなかった運動も少なくありません。その度に諸先輩方は検証を重ね、このまちに必要とされる団体になるべく努力を重ねてまいりました。その結果、60年もの間、刈谷に運動を展開し続ける事ができました。
 我々は知識も経験も少ない発展途上の人材です。だからこそ手間を厭わず、妥協を許さず、青年らしく汗をかき、我々だからこそできるまちづくりを展開しましょう。一人では難しい事もたくさんの素晴らしい仲間がいます。想いを一つに目的に向かい、 共に 成長しましょう。

~ 貪欲に社業の成果を求める人材となるために ~

 現在、(一社)刈谷青年会議所には様々な業種、入会歴、年齢、立場のメンバーが所属しています。そんなメンバーの皆様に一つ問いたい事があります。青年会議所で学んだ知識、気づき、出会った 人材を活かして自らの社業にどれだけ貢献できていますか。青年会議所に費やした時間やお金は決して「0」から生まれてきたわけではありません。皆様や従業員の方が懸命に働いて生まれてきた貴重なものです。だからこそ、青年会議所活動を社業に還元するチャンスと捉えるべきです。青年会議所活動の中では、普段の生活を送る上で決して関わる事のなかった人材と深く関わる事ができ、損得勘定無しに異業種に触れる事ができます。さらには、事業を構築する中でメンバー以外の様々な人材と触れ合う機会もあります。どんな事でも構いません。青年会議所を通じて社業に活かせる事がないか今一度考えましょう。
 社業への展開後に一つのモデルを創造し、全メンバーと共有する事ができれば(一社)刈谷青年会議所に所属する大きなメリットとなるはずです。
 (一社)刈谷青年会議所に所属するメンバーは須らく社業のもと、活動しています。社業と青年会議所の両輪を上手に動かす事ができなければこの活動を継続する事ができません。青年会議所活動を継続する事で社業も発展するのであれば所属するメンバーはさらに意欲的に活動に励む事ができます。共に研鑽を重ね、両輪の発展を築いていきましょう。

~ 目的に対し努力を惜しまない人材の育成 ~

 私は子を持つ親であります。ある日、子供 から学校の持久走大会で1位を取りたい との話がありました。それから私は優勝タイムを設定し、休みの日には必ず決まった距離を子供と走っています。練習し、タイムが縮まる事で、次第にどのように走ったらタイムが縮まるのかを能動的に考えるようになりました。
 青少年と呼ばれる彼らは、努力の先にある達成感を経験した事が少ないと考えます。目的のために必須である努力ですが、青少年であるが故 、行動に制限があり、自らの力だけで行動する事は困難です。さらに彼らはまだ経験が少なく、多くは目的のためにどのような手 段を用いれば目的に対して効果的に寄与するのかを知りません。これから成長するにつれて何度も壁にぶつかる彼らが、その壁を打ち破るために努力という過程が必須である事を、身をもって感じて もらいたいと考えます。さらに目的達成のためには親の手助けは必須です。助ける親がゴール設定を共有する事が条件だと考えます。
 残念ながら、努力は成功を保証するものではありません。ですが、彼らが目的達成のために懸命に努力をした結果、自らの成長に気づく事でしょう。その成長から次の目的を設定する事ができれば、彼らの今後の可能性は大きく広がります。共に彼らの成長の可能性を広げましょう。

~ 社会課題を自分ごととして捉える事のできるまちへ ~

 持続可能な開発目標であるSDGsの認知度は上がり続けています。2020年に、ある会社が調査した結果、日本のSDGsの認知度は約34%でした。この認知度は市民一ひとりが取り組みを始めていかなければいけない現状にあって、決して高くはありません。これはSDGsという言葉が先行し、自身との関わりを見出す事ができないために認知という段階に至っていないと考えます。取り組みを始める大前提として認知が必要となります。SDGsのスローガンでもある「誰一人取り残さない」を念頭に、誰が聞いてもわかりやすく、取り組まなければならないと思っていただけるような普及活動が必要です。
 そして認知の後には取り組みが必要です。SDGsに取り組む未来と、SDGsに取り組まない未来を意識してもらう事で大きな取り組み理由になります。なぜなら人は得る事よりも失う事に敏感に反応をするからです。SDGsに取り組む事で持続可能な社会の構築につながり、大切な人を守る事ができるからです。さらに、取り組んだ後の検証も必要です。事象のつながりを考え、自らが行った取り組みには世界にどのような影響を与え、どのゴールに貢献したか想いをめぐらす事で自身の活動の価値を高める事ができるはずです。
 認知度を上げる活動は一過性の事ではありません。SDGsが当たり前の時代になるまで、粘り強く普及活動を続ける必要があります。企業だけ、市民だけでは成立しません。より多くの方と共にこのまちの未来を描きましょう。

~ 大切な仲間を一人でも多く ~

 (一社)刈谷青年会議所における運動は事業規模に関わらず全て、メンバーの手によって作られています。(一社)刈谷青年会議所に所属する人材 が多いほど、規模の大きな運動を展開できるといえるでしょう。しかし、少子高齢化の進む現代、年齢制限のある青年会議所には対象となる年齢層が減少の一途を辿っています。だからこそ会員拡大はメンバー全員で取り組まなければならない事業だと考えます。
 これから入会してくる人材の多くは(一社)刈谷青年会議所の魅力を知りません。だからこそ、入会に導くメンバーが(一社)刈谷青年会議所の魅力を雄弁に語る事ができなければ入会に踏み出す一歩となりえないでしょう。なぜ自身が入会したのかを思い起こし、メンバー全員で共有しましょう。そして入会したメンバーと共に、研鑽を積み、能動的に活動に参加できる機会を提供するべきです。
 入会へ導くために一番重要な事は、私たち自身が青年会議所活動を楽しむ事です。本人が青年会議所活動を楽しんでいなければ 、 魅力も相手に伝える事はできません。自身が青年会議所活動を楽しみ、魅力を伝える事で相手に必ず伝わるはずです。「組織は人なり」人が集まる事で組織は活性化します。共に(一社)刈谷青年会議所の魅力を高めていきましょう。

~ 戦略を持った広報活動 ~

 まちづくり事業を実施する上で一番難しい事は、事業の構想や実施ではなく広報だと私は考えます。どんなに素晴らしい事業を実施しても参加者がいなければ効果的な運動と呼ぶ事はできません。対外及び対内に向けて、 誰に、何を、どのよう なツールを用いて届けるのか戦略を立てて組み立てる必要があります。
 事業を実施する上で集客は必須項目です。まずは、(一社)刈谷青年会議所のベクトルを一致する事業の中で組織内に向けて全員が参加したいと思わせる 仕組みと戦略を考えましょう。現在、世の中には広報に活用するツールはデジタル、アナログ共に数多く溢れています。(一社)刈谷青年会議所にも数多くの広報ツールは存在 しますが、明確な運用目的がなければ効果は半減してしまいます。必要であればツールの取捨選択をし、過去の検証から各ツールの使用目的や対象者を明確にするべきです。そのためには対象者の分析が必要です。対象者は日頃何を考え、どのような事柄に興味を示すのかを学び、有益な広報活動につなげましょう。
 広報は一番難しい事であると同時に、事業目的を達成する上で必須項目です。我々が展開する運動が一人でも多くの方に届けば「明るい豊かな社会」に近づくのです。一人でも多くの方に我々の運動が届くよう、共に邁進しましょう。

~ さいごに ~

 私は(一社)刈谷青年会議所における学び の基本は例会にあると考えます。例会に全ての学びを凝縮したい。そのための環境整備を行います。状況により他団体と連携する必要もあるでしょう。連携 をしてもらうには「社会性」と「話題性」の高い事業である必要があります。共に妥協をせず効果の高い運動を展開してい きましょう。それが「明るい豊かな社会」へつながると信じて。

1年間、どうぞよろしくお願い致します。

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